市場規模拡大中!こども用品のリユースはどのくらい出回っている?

こども服やベビーグッズ、おもちゃなど、こどもの成長に欠かせない「こども用品」。

毎回新品で買いそろえると、家計への負担も大きくなりますよね。

そんな方に知ってほしいシステムが、「リユース」です。

 

リユースとは、一度使ったモノを捨てずに繰り返し使用すること。

こども用品のリユース市場は、年々増加傾向にあり、SDGsでも注目が集まっています。

では、実際にどのくらい需要があるのか詳しく見ていきましょう。

 

この記事のPOINT

・引き渡し先・購入先の割合データにより、買い手・売り手のリユース動向がわかる

・こども用品のリユースをもっとも多く利用している世代は10代~30代で、全体の6割を占める

・市場規模が上昇中&支持されている理由が明らかに!リユースのメリットがわかる

 

 

◆こども用品のリユース品はどこに引き渡されている?意外な購入場所とは

こどもの成長とともにどんどん増えていくこども用品。

実際に自宅で退蔵されている割合は、環境省のデータによると「60%」を占めています。

リユースとして需要のある品目で見比べてみると……

 

品目

退蔵率

引き渡し率

服・装飾品

55

31

大型家電製品

57

14

こども用品

60

34

出典:環境省「第19回研究会資料」

 

退蔵率は他の商品カテゴリーと同程度ながら、リユース品として引き渡された割合は、 「34%」と比較的高くなっていることがわかります。

こどもは成長が早く、服はすぐにサイズアウト、おもちゃのブームも短いスパンで変わりがち。

何かとお金がかかる時期だからこそ、リユースの需要が高まっているのかもしれません。

 

では、リユース品の引き渡し先と購入先の割合では、どのような特徴があるのでしょうか。

わかりやすく、カテゴリーに分けて解説します。

 

引き渡し先の割合は?

引き渡し先の割合は、以下の通りです。

 

グラフを見てわかるように、引き渡し先の大半は、友人や知人、リユースショップ店頭が占めています。

特徴を挙げると……

・友人や知人は、身近でやり取りしやすいため譲りやすい

・リユースショップ店頭は、お店に持ち込んだら買い取ってくれる

そのほかの引き渡し先である“フリマアプリ”や“インターネットオークション”は、出品や梱包、配送など、自分でさまざまな手続きをする必要があります。

これに対し、友人や知人、リユースショップは、「相手に渡す」またはリユースショップの店頭に「持ち込むだけ」でリユース品を引き渡せます。

1回で手続きが完結し、手間がかからない分、リユースしやすい傾向があるようです。

 

購入先の割合は?

購入先の割合は、以下の通りです。

 

リユース品の購入先は、「インターネットオークション」が半数を占めています。

性別・世代別に見ると、20代や30代女性の購入割合が多くなっていることから、現在子育て中の世代にインターネットの浸透が影響しているといえるでしょう。

また、リユースショップや中古品販売店の店頭も「34.3%」を占めています。

店頭は、実際に商品を手に取ったり見比べたり、安心して購入できる環境であることが購入先に選ばれる理由のひとつでしょう。

出典:環境省「第19回研究会資料」

 

 

リユース品を購入したいと考えている人はどれくらいいるの?

「リユース品を購入する人って多いの?」「リユース品ってどのくらい浸透しているの?」と、気になる方もいるでしょう。

ここでは、リユース品の購入意向について紹介します。

 

◎リユース品の購入意向

環境省「平成30年度リユース規模調査報告書」によると、「中古品を購入しても良い」と考えている方の割合は、「25.8%」です。

割合として25.8%はそんなに高くはないものの、実際の金額としてみると……

2012年度に「191億円」だった市場規模は、2018年度ではなんと「269億円」!

市場規模としては、かなり大きくなってきていることがわかります。

 

また、こども用品のリユース市場規模は、2015年から2018年の3年間で、10%以上の増加が推計されているのです。

このように、ここ数年でこども用品のリユース市場は着実に拡大しています。

 

◎リユース市場規模・世代別の割合

世代別で見比べると、10代~30代が6割以上を占めており、子育て中の若い世代が、リユース利用していることがわかります。

断捨離やミニマリストなど、整理整頓に注目が集まっている昨今、「こども用品が溜まる前に譲る」というループが確立している方も多いのかもしれません。

また、SDGsをはじめ、環境保護対策を意識している家庭も多く、リユース品を積極的に取り入れている方が年々増えているといえます。

出典:環境省「平成30年度リユース市場規模調査報告書」

 

 

リユースのメリットは?

ここではリユースのメリットを紹介します。

 

◎メリット①:使用年数が延ばせて、ごみが減らせる

製品をリユースする際、新品を一度使用して廃棄する場合に比べ、社会全体として1つの商品を長く使える効果があるといわれています。

実際に環境省のデータでも明らかになっており、「ベビーベッド」の平均使用年数が0.2年(リユースなし)から0.3年(リユースあり)に延びているのです。

このように、リユース品が出回り、中古品を使用する方が増えることで過剰な生産が抑えられ、ごみの量を減らすことにもつながります。

 

◎メリット②:環境に優しい

リユースは、製品の製造と廃棄に関わる「二酸化炭素(CO2)の排出」の削減にも効果大。

たとえば、ベビーベッド1台がリユースされることで新品製品1台の製造が抑制され、CO2が削減されます。

 

◎メリット③:欲しいものを安く手に入れられる

購入者側にとって魅力的なポイントが、欲しいものを安く手に入れられること。

一度使ったモノは、新品より価格が低くなる傾向にあるため、比較的低価格で購入できます。

リユース品でもお手入れされている場合がほとんどですが、気になる方は購入先がどのようなクリーニングを行っているか確認すると安心でしょう。

 

◎メリット④:こどもの学びに生かせる

リユースして、ものを繰り返し使うことは、こどもにとっても学びの一環になります。

たとえば……

・ものを大切に長く使うこと

・使わなくなったものを捨てず、誰かに譲ってみること

・新品だけがものを購入する手段ではないこと

・リユースが環境に優しいこと

など、リユースに関わることで「もったいない」の心を大切にできるのはもちろん、環境問題にも学びを広げることができます。

 

リユースを賢く活用してみよう!

市場規模が増加傾向にあり、利用者もどんどん増えている「こども用品のリユース」。

メリットも多く、リユース品が浸透している理由がわかったのではないでしょうか。

「コドメル」では、こども服やおもちゃ、絵本など、使わなくなったこども用品をお預かりし、次の世代につなげています。

保育園運営ノウハウを生かし、クリーニングをしっかりと行っているので、衛生面でも安心です。

・良いものを安く手に入れたい

・リユース品を賢く使いたい

・個人でもSDGsに貢献したい

 

このような方は、もったいないを未来につなぐ「コドメル」をぜひご活用ください。